VertrigoServ でローカル実行環境を構築したのだが、メール送信テストをしたい時に立ちはだかるのがメールサーバーの壁。
php.ini にメール設定する箇所はあるものの、プロバイダの SMTPサーバーは使えない。
迷惑メール防止のための POP Before SMTP や SMTP AUTH(ユーザー認証)があるからだ。
そこでローカルにメールサーバーを導入しなければならないわけだが、XAMPP なら「Mercury Mail Transport System」 が含まれているので、それを使えばいいが、あいにく VertrigoServ にはメールサーバーが梱包されていない。
Windows XP で使用できるサーバーを検索した結果、「Radish (SMTP, POP, DNSサーバー)」というフリーウェアがあったので、インスールしてみた。
ダウンロードはコチラから↓
Radish
導入方法 (ローカル内のみでのメール送受信テストを行う設定) は、
1.ダウンロード後、任意のディレクトリに解凍し、Radish.exe をダブルクリック。
初回起動時に radish フォルダに初期設定用ファイル群が作成され、タスクトレイに Radish のアイコンが表示される。
←この画像の縮小版アイコンがタクストレイに表示される
2.タスクトレイの Radishの アイコンを右クリック → 「Radish を開く」
Radishのメインウィンドウが開く。ここにログが記録されていく。
左下「mail」タブをクリックすると、送信したメールキューと受信したメールボックスの一覧が確認できる。
3.メニュー「設定」から「SMTP/POP3サーバの設定」を開く。
- サーバ名 → 任意の名前 (例 : localhost )
- ドメイン名 → 任意の名前 (例 : example.com )
※後ほどユーザー設定をするが、メールアドレスは、「ユーザー名@ドメイン名」となる。 - キュー常時処理 → チェックをはずす。
メール送信テストをするだけならば、実際にメールが送信される必要はないので、「キュー常時処理」のチェックをはずす。
この設定を変更をすれば、メールはすぐに送信されずメールキューに蓄積することができ、キューのメールをダブルクリックすると、デフォルトのメーラーでメール本文を確認することが出来る。
※「キュー常時処理」にチェックを入ると、メールは実際に送信されることになる。
5.「SMTPサーバ」タブをクリック。
- バインドアドレス → 127.0.0.1(ローカル内のみ)
その他の項目はデフォルトのままにしておく。
6.「POP3サーバ」タブをクリック。
- バインドアドレス → 127.0.0.1(ローカル内のみなので)
- パスワードのポリシー「必須文字」 → 面倒ならば、必要のない項目はチェックをはずす。
その他の項目はデフォルトのままにしておく。
7.メニュー「ツール」 > 「サーバ再起動」、もしくはタスクトレイの Radishの アイコンを右クリック → 「サーバ再起動」
Radishに設定を反映させるため、再起動させる。
メール受信 (POP3)で使用するユーザー名とパスワードを登録する。
ユーザー名、パスワードを入力し、「追加」をクリック。ユーザーが追加されたのを確認したらOKをクリックする。
※メールアドレスは、「ユーザー名@ドメイン名」となる。
Radish で POP受信した場合、設定したドメインについてはキューではなく、メールボックス(POP受信側)に入る。
9.メニュー「ツール」 > 「サーバ再起動」
Radishに設定を反映させるため、再起動させる。
以上で Radish の設定は完了。
10.メーラーの設定
メーラーでテスト送受信をして動作を確認したい場合は、Radish で登録したユーザーのアカウントの設定をする。
メーラーは受信サーバーの種類の選択できる Outlook がいいかも。
- ユーザー名 → Radish で登録したユーザー名
- パスワード → Radish で登録したパスワード
- メールアドレス→xxxx@example.com (ユーザー名@ドメイン名)
- POP3 (受信)サーバ → 127.0.0.1 (もしくは localhost でもOK)
- SMTP (送信)サーバ → 127.0.0.1 (もしくは localhost でもOK)
アカウント設定を終えたら、メールの送受信をする。
Radish のアイコンを右クリック → 「Radishを開く」、メインウィンドウの「Log」タブでログ、「mail」タブで受信したメールの確認ができる。
提供元 Sapporo Works
Radish Support